青山学院大学 法学部・大学院法学研究科 | 大学院法学研究科

専攻主任メッセージ

私法専攻主任のメッセージ

御入学おめでとうございます。皆さんは、特定分野やテーマについて、より深く学びたいという希望や、将来その特定分野の研究者になることを目指して、私法・公法専攻に御進学されたことでしょう。私法・公法専攻では、そのような皆さんの御希望にお応えできるよう、様々な取組を致しております。ここでは私法専攻について簡単に御紹介させて頂きます。

大学院で特定分野の勉強や研究を進めるには、まず基本的な研究方法を身に付ける必要があります。そこで私法専攻では、このための複数の科目を用意しています。①まず「研究方法論」。この科目は、前期課程の皆さんに、外国法の研究方法や判例研究等、基礎的な研究技術を御伝えするものです(必ず受講してください)。②次に「私法専攻研究指導」。これは指導教授による個別的・直接的な研究指導を、2年間を通じて受けて頂くための必修科目です。ここでは院生個々人の将来計画に配慮した、細かい指導が行われることになります。具体的内容としては、研究テーマの設定やアプローチの方法についての指導が中心になるでしょう。③さらに「私法総合演習」。これは私法専攻の教員が統一テーマを設定し(たとえば各法分野固有の解釈方法等)、各専門分野の立場から紹介するものです。この科目では、日本の私法全般について、専門分野ごとの基本的な考え方を、横断的かつコンパクトに学んで頂くことができます。以上の基礎的科目を通じて、大学院で必要な知識や技術を身につけて、その後の研究に役立てて下さい。

ところで法学研究科では、2014年から新しく設けられた科目があります。それはワークショップです。ワークショップとは、特定のテーマについて、複数の専門分野の教員が、院生の皆さんと共に共同研究を行う科目です。ここで取り扱われるテーマは多岐に亘り、私法関係だけをみても、例えば現在改正作業中の契約法に関するもの、コーポレートガバナンスに関するもの、トラストや知的財産に関するもの、また広くアジアのビジネスローに関するもの等が設けられています。ワークショップは必修ではありませんが、複数の専門分野の教員と共同研究を行うという経験は、皆さんに、学際的・複合的な視点や研究方法を身に付ける、貴重な学びの場を提供することでしょう。

このような前期課程で得られた知識や研究成果を、是非後期課程で深めて頂ければと願っております。どうぞ皆さんそれぞれの目標に向けて頑張って下さい。

法学研究科私法専攻主任(法学部教授)
安見 ゆかり

公法専攻主任のメッセージ

青山学院大学大学院公法専攻に入学された皆さんの目的は様々だと思います。公法専攻という枠そのものが、憲法、法哲学、刑法、国際法から行政法、税法そして政治学まで、およそ不思議な学問領域の集積となっています。私法との違いから共通点を考えれば、「公権力」との関わりということになるのでしょうか。それは、「基本的人権」とも深く関わるということを意味しています。

私自身の専門の日本政治思想史という観点からすると、近代国家創設にあたり、伝統と西洋近代との複雑な交錯を経験する中で、「自由」や「権利」といった新しい価値観や法理論や政治論そして統治機構が移入され、それをめぐって様々に思考がめぐらされました。とりわけ明治初期は、新たな可能性が開かれた時代で、今日に比べても決して劣ることなく、場合によってははるかに深く真摯に、新しい政治社会のあり方、「国民」の権利義務、政治との関わりが考究されていました。その跡をたどろうとすれば、18世紀、19世紀の欧米や同時代の中国朝鮮の政治思想についても学ぶ必要がでてきます。それだけの広がりが、明治の日本、そしてその後の日本を内在的に理解するための手がかりともなるわけです。

どのような分野であれ、何かを研究していこうとすれば、その問題を深く掘り下げるのは当然として、その問題のもつ意味を自分なりに引き出そうとすれば、そうした研究視座の広がりが必要になってきます。これから研究に向き合おうとする皆さんには、是非、一方では基本的な問題をしっかりと把握しながら、他方、柔軟に幅広い関心をもって自分の頭で考えることを惜しまない、そうした姿勢で臨んでいただきたいと思います。

法学研究科公法専攻主任(法学部教授)
山田 央子

ページトップ

PAGETOP
Copyright © Aoyama Gakuin University School of Law. / Graduate School of Law. All Rights Reserved.